【相撲】懸賞旗・懸賞金一本はいくらの値段?手刀を切る所作でごっつあんです!

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懸賞旗がたくさん出る時の試合はとても盛り上がりますよね。

勝者の力士が、懸賞金をごっつい手で鷲掴みしていくシーンを見かけます。

すごいな・・・どのくらいの懸賞金が入っているのだろう?

相撲の勝った負けたの見方だけではなく、別の見どころも楽しいものです。

そこで今回は、懸賞金や懸賞旗についてまとめてみました。

もし懸賞旗を出そうと考えていたら、個人では出せないのでしっかりルールを確認しましょう。

 

 

【相撲】懸賞旗・懸賞金一本はいくらの値段?手刀を切る所作でごっつあんです!

大相撲の懸賞金は一本いくらの値段?

 

大相撲で、懸賞金がかけられるのは、幕内以上の取組が対象となっています。

懸賞金は「1本で70,000円(税込)」の設定です。

勝利した力士は、それを全部もらえるわけではなく、取組表掲載料・場内放送料の手数料などが引かれて、手元に渡る流れとなります。

 

■懸賞金の総額と内訳について (令和元年 秋場所より)

懸賞金(総額) 取組表掲載料・場内放送料 土俵上で受け取る賞金 本人名義の積立金
70,000円 10,000円 30,000円 30,000円

 

本人名義の積立金ですが、これは相撲協会が預かり、力士本人の名義として管理され、納税充当金として使用されることになります。

過剰分は、引退時に退職金として本人に支給される仕組みとなります。

ですので、勝負に勝った際、仮に懸賞金を1本もらえた場合、その場で実際に手に入れることができる金額は「3万円」ということになります。

 

ちなみに、冒頭でも書きましたが、基本的に懸賞金をもらえるのは幕内以上です。

しかし、十両の上位の力士と幕内の下位の力士の取組がある場合があり、その際、幕内の力士に懸賞金がかけられていることがあります。

その際、仮に幕下の力士が勝った場合は、懸賞金をもらうことができる仕組みです。

どの世界でも、勝たなきゃ、何も手にできないってことなのですね・・・。

厳しいですね。

 

懸賞金が始まった歴史

 

昔から懸賞金ってあったのかなと思い調べてみると、「お金ではなかった」ようです。

戦時中は、お米とかお味噌だった時代もあるみたいですね。

食べ物が無い大変な時代背景が懸賞金スタイルにモロ反映されていますよね。

 

江戸時代は「投げ祝儀」が懸賞金スタイル!

ここ一番の大取り組みに対して、見物客は「自分の着物を土俵に投げてその意を表した」とのこと。

投げ入れられた着物は、後に、力士本人や付け人によって持ち主に返された時に、持ち主は着物と引き換えに何かしろのの報償を渡していたという歴史があります。

個人的な疑問でアレですが、投げ入れた着物が、もし、自分の名前や住所を書いてなかったら投げ損になるんでしょうかね・・。

コレ誰の着物だ・・?となりますよね?たぶん。

着物に限らず、落として困るものや、大切なモノにはしっかり名前を書いておきたいものですね。

 

また、懸賞金の内容も時代とともに変わり、戦後期の懸賞金には米や味噌などの食料品が懸賞としてかけられていました。

1960年の場所から、一律の懸賞金になったという歴史があります。

この1960年はテレビ中継が定着した時代でもあります。

懸賞金や懸賞をだす企業の名前が、より多くの人に注目され始める時代でもあったのでしょう。

意外と最近の出来事なんですね。

 

ちなみに、ここ一番勝負の横綱戦で、横綱が負けた時などに「座布団」を土俵に向けて投げ入れている光景を見かけますが、本来は江戸時代の風習から来ているようです。

本来の意味はもはやなさそうですけどね。

意味や歴史を知る前だと、単純に本命の横綱が負けて「Booo!!Booo!!」の一種かな・・・と思っていました。

 

 

相撲の懸賞金は個人でもかけることができるのか?

 

懸賞金は、「企業や団体」からのみの受付となっています。

個人の名前で、懸賞金を出すことは原則NGとなっています。

理由を調べてみると、例えば、「政治利用を避けるため」などの理由から、個人名義の申し込みは認められていないようです。

もし出そうかな・・と検討されていたら、法人名で受付をしましょう!

 

ちなみに、懸賞旗の過去デザインを見ていたら、世界的に大有名なポールマッカートニーさんが懸賞旗を出しているモノがありました。

ポールさんの場合はどうなんでしょうか・・。

大会ルールに沿って出されているのだと思いますが、このようなケースもあるということですね。

特別感があって、インパクトは大ですね!

 

懸賞金を受け取る時の手刀にはどんな意味があるの?

軍配が決まった後、勝者の力士に懸賞金が渡るわけですけど、しゃがんで手で何か合図を出していますよね。

どの力士もしています。

あれは、「手刀(てがたな)を切る所作」で、守り神たちに感謝している動作とされます。

手刀の始まりは、1942年ごろに元大関・名寄岩(なよろいわ)がされたことから始まり、正式な作法として定着したのは、1966年の名古屋場所以降と言われています。

 

手刀とは?

  • 土・人間・万物を創造した五穀の守り神たちに感謝している動作
  • 手刀を切る動作は、「右手」で「左 ⇒ 右 ⇒ 真ん中」の順に切る
  • 左が神産巣日神(かみむすびのかみ)
  • 右が高御産巣日神(たかみむすびのかみ)
  • 真ん中が天御中主神(あまのなかぬしのかみ)
    を意味している。

 

 

懸賞旗のデザイン集

 

懸賞旗のデザインは、下記のような大きさやルールがあります。

■懸賞旗のデザインについて

  • 大きさ: 横 70cm × 縦 120cm
  • 旗の上の部分には木の棒を付ける
  • 旗の下の部分には金色のモールをつける

などのルールがある

 

懸賞旗は土俵の上に掲げるため、デザインの一定の帰省があるものの、デザインも色とりどりで、柄も様々です。

有名どころは「永谷園」の懸賞旗がインパクトあるのではないでしょうか。

ちなみに、株式会社太田旗店では、何百という懸賞旗を作られている実績があります。

 

懸賞旗には、下記のような可愛いデザインからかっこいいものまで様々です。

ベルバラまであるとは知りませんでした。

SNSから、いくつかピックアップしてみました。

 

 

 

 

 

 

 

懸賞旗を持つ人はどんな人?

懸賞旗つながりですが、旗を持って土俵の周りをグルグルと回っている光景を見ます。

格闘技などでも、ラウンドガールが懸賞金などのパネルを持ってPRされていますよね。

せっかく作った綺麗な懸賞旗なので、1周と言わず、目立つ場所に飾っておけばいいのに・・・と思ったりもします。

ちなみに、懸賞旗を持つ人は、誰でもいいわけではありません。

担当しているのは、「呼び出し」と言われている方々。

 

■呼び出しとは

  • 定員:45人で構成
  • 義務教育を修了した満19歳までの男性
  • 定年は65歳
  • 各相撲部屋に所属する

 

「呼び出し」の方々は懸賞旗だけの担当なのかと思いきや、その仕事の役割は多いように感じます。

45人で足りるのか・・と思いました。

■呼び出しの主な仕事の役割

  • 呼び上げ
  • 土俵整備
  • 太鼓叩き
  • 拍子柝打ち
  • 懸賞金・懸賞旗に関する世話
  • 力士の世話
  • 審判委員、行司の世話
  • 役員室、相撲部屋の雑務

 

相撲進行に関わる一連の仕事って感じですよね。

会社で例えると、総務部で働く縁の下の力持ち的な存在なのかな・・と思います。

勝手な個人的な意見ですけど、上手く進行しないと怒られて、上手くいっても褒められないような部署なのかな・・とも思いました。

いずれにしても、場所中の15日を含め、それ以外の世話を含めるとかなりの重労働であることは間違いなさそうですね。

当たり前だけど、相撲が好きじゃないと絶対に続かないと思った。

 

土俵の周辺には色んな人がウロウロしているので、どんな役割の人たちなのかを見るだけでも相撲観戦が楽しくなりますね。

 

【相撲】懸賞旗・懸賞金一本はいくらの値段?手刀を切る所作でごっつあんです!まとめ

勝負の世界は本当に厳しいですね。

ファイトマネーを手にできるのは、当然ながら「勝者のみ」。

手刀を切って懸賞金をサッと取っていく光景も、金額や歴史を知ると違う見方ができるのではないでしょうか。

良くも悪くもお金の力ってすごいですね。

 

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